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人里の森と谷


by 1950hiro

鳥海山・酒田市

H21.5.1 快晴 12℃
秋田市から酒田街道・国道7号線を日本海沿いに南下、にかほ市郊外の仁賀保高原に至る。
高原頂上の休憩展望所、ガラス張りのため360度の展望が心地よい
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鳥海山北麓に広がる標高500mの高原、緑の牧草と白亜の風車が対照的。後方は鳥海山2236m
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風力発電機1基1650kWが15基並んでいる。高さ60mナセルの上に取りつけられた風向風速計で風の強さと方向を検出して自動運転している。日本のなかでも大きな風力発電所だ!
年間発電電力量は約5,100万kWh(一般家庭約1万5千世帯の電力消費量)を発電している。
総工費約は50億円、平成13年12月全15基が運転を開始している
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風車の羽根は風を切り、風になびいて風車はゆっくり廻っている。
点検修理はこのナセルの中の垂直はしごを60mも登らねばならないと作業できない。
職業上大変だとすぐ想像する。突風による倒壊や羽根の破損もある。
マイナスイオンと景観にバンザイ!
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風がある風速よりも強くなると風力発電機は運転を開始(約4m/s)する。
風がさらに強くなり定格風速以上になると風力発電機は定格出力一杯(約17m/s)で運転される。
台風など風が強くなり過ぎる時(約25m/s)は運転を止めている。
風力発電機は風向計で風の向きを検知して常に風が吹いている方向に自動的に風車を向ける。これをヨー制御と呼んでいる。
風の強さは常に変動するので定格風速よりも強い時は発電機の定格を超えるエネルギーを逃がすように運転する必要がある。
このような運転をするため、風車の翼の取りつけ角度を風車によって変化させ運転するようにしている。これをピッチ制御と呼んでいる。
停止中の発電機は風車の翼が風に向かって直角になっている
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全長35kmの山岳観光道路。鳥海ブルーラインも5月連休に入り開通している
標高1000mの鳥海山五合目、那曾渓谷からの山頂展望、
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鉾立展望台から337mの渓谷を見下ろす
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雪解けの鳥海ブルーラインを五合目から走り抜ける
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山形県の遊佐町・道の駅で小休憩
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売店で見つけたもうひとつの鳥海山
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酒田市の庄内地区、”おくりびと”ロケ地、NKエージェント(日和山公園横)
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一躍有名になったたNKエージェントは5月の連休までに室内整備され一般開放されていた
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主人公大悟がアベマリアを引いたチェロ、NKエージェント1階
滝田洋二郎監督は名峰・鳥海山を背景に美しい自然の四季のうつろいとともに叙情的に描き出している。
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山居倉庫、最上川の最終点、江戸時代栄華を極めた湊町、米の船積み町として京・大阪と直結し豪商たちが西回りの千石船で上方文化をもたらし、独自の文化をつくりあげている。
当時上杉領だった庄内の支配は直江兼続に任されていた。
風流を競い合い華やかな茶屋文化や料亭文化もそのひとつとなった。
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日和山公園の千石船(日和丸)実物の1/2模型
出羽の国の幕府米を江戸に回漕するために活躍した。この海航船を北前船又は弁才船と呼んだが、米を千石(150トン)積めるという意味で荒波にたえるためドングリ型になっている。
西廻り航路八百里の荒波を往来した千石船などが、毎日数多く入港しにぎわいをきわめた。
日本海に沈む夕陽、秀峰鳥海山、日本三大急流の最上川、景勝を誇る酒田には芭蕉をはじめ多くの文人墨客が足をとどめすぐれた文芸作品を残している。
日和山公園は整備され来遊文化人の文学を建立し「文学の散歩道」が作られている
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鉄道などの内陸交通が発達し時代が移り変わるとともに、酒田湊のにぎわい花柳界のにぎわいも次第に影をひそめ豪商の屋敷、旧料亭の建物は一般公開により今に引き継いがれている。
また庄内地区は藤沢周平文学の原風景であり映画のロケ地も訪ねることができる。
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船積み前の米俵を保管していた倉庫が立ち並ぶ。
酒田市には今から1100年前の平安時代・出羽の国府がおかれ現在の山形秋田両県の政治、経済、文化の中心であった。
室町時代すでに酒田港には36人衆の豪商たちが海船を諸国に走らせ早くから京都文化を受入れていた。特に寛文12年(1672)河村瑞賢が幕府の命により西廻り航路を開発してから日本海有数の港として繁栄した。
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裏の山居倉庫、吉永小百合さんのポスター通りにポーズを決めて含み笑い
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# by 1950hiro | 2009-06-05 02:33